【2024】英検リニューアル:「新たな形式が目ざすもの」と「要約問題」への取り組み方

2024/10/07

英検が2024年度から大きくリニューアルされたことは、多くの方がよくご存じかと思います。詳しい内容やサンプル問題は英検公式サイトや他ブログ、ユーチューバーさん達がしっかり解説してくれると思いますので、ここでは簡単に触れるだけにしておきますね。😉(https://www.eiken.or.jp/eiken/2024renewal/) 

今日は少し違った視点から、リニューアルした英検受験に向けて
(1)具体的に準備できること
(2)要約への取り組み方

の、2つをシェアしたいと思います。ぜひ最後までお付き合いください!

英検のリニューアル内容とその意図:

変更点1変更点2変更点3
1級リーディング問題が6問カットライティングに「要約」問題が追加
準1級リーディング問題が10問カットライティングに「要約」問題が追加
2級リーディング問題が7問カットライティングに「要約」問題が追加
準2級リーディング問題が8問カットライティングに「Eメールの返信」問題が追加試験時間が5分延長
3級ライティングに「Eメールの返信」問題が追加

英検にはこれまで、「形式に慣れて過去問をやれば合格できるテスト」という印象がありました。でも、本当に英語を使える力を測っているのかな?実力がついているか?と、疑問に感じることもあったのではないでしょうか。

今回のリニューアルで、英検は「実力を伴う合格」を目ざす方向に舵を切りました。世界基準の英語技能検定に近づいたことで、単なるテスト対策ではなく、本物の英語力を育てることによりフォーカスできたのだと思います。

だからこそ、このブログは「対策さえすれば合格できますよ!」という意図で書いていません。私は、以前から、特に年若い子どもたちが急いで英検に合格することに、あまり意味を感じていませんでした。英検の性質から言って、受験級に年齢制限があった方が良いとすら思っています。なぜなら、【年齢×英語スキル×認知能力】のバランスをとって学習を続けることが、子どもたちの将来にとってとっても大切だからです。

受験に向けて具体的に準備できること:

3級~準2級2級プラスから上の級
・疑問文(特に5W1Hの疑問詞から始まるもの)を理解する・物事の特徴など、より詳しい情報を求めるための質問文を正しく書けるようにする
・書き手がもっとも伝えたいこと(意図・要点)を把握する・書き手がもっとも伝えたいこと(意図・要点)を把握する
・物事の特徴など、より詳しい情報を求めるための質問文を正しく書けるようにするパラグラフの構造を知る/文章の構成を理解する
・英検二次面接の質問に対する回答を、話せるだけでなく書けるようにする「Do you think~?」の質問に答える練習を繰り返す
・もらったEメールへの返信を、内容と重複しないように正確に書く・英検二次面接の質問に対する回答を、話せるだけでなく書けるようにする
「下線部を尋ねる質問」「この英文が答えとなるような質問文」をすばやく言う、書く練習パラグラフごとに結論を理解し、自分の言葉で表現できるようにする
普段は触れない、少し難しいトピックに触れて考える時間を持つ


要約とは?その目的を理解しよう

ではここからは、英検に新たに追加された「要約問題」について取り上げます♬

要約というのは、文章の大事な部分をピックアップし、短くまとめることです。ポイントは;
(1)すべてを読んで
(2)大事なことを落とさずに
(3)自分の意見は含めずに
(4)なるべく自分の言葉で
簡潔に書くこと、です。

英検の要約問題では、ある程度の「書き抜き」(文章をそのまま引用すること)もOKのようですが、大学のレポート等では5文字以上の書き抜きはチート扱いされますので要注意です!🫵

実際にどうすればいいの?

わたしの塾生たちの要約文を見ていると、文字数を合わせるために大事なポイントを落としていることがよくあります。英検の要約問題のでは、一つのパラグラフに2つの重要ポイントが含まれていることが多いのですが、そのうちの一つしか書かれていないのです。文字数制限内で、2つのポイントを自分の言葉でうまくまとめるスキルが必要ですね。

では、どうすればしっかりとまとめて書けるのでしょうか?

(1)「文型5番」や「無生物主語」をうまく使う!

たとえば「ある人達はこう思う、なぜなら〇〇だから」「もし〇〇すれば、こんな結果になる可能性がある」というような文章は、文型や無生物主語の文法を使うと端的でわかりやすくなる場合が多いです。

(2)「誰がどうする/何がどうなる」シンプルに文を構成する!

「あー、この人はきっと日本語の語順のまま英語に訳したんだな」と感じることがよくあります。動作なのに「人」が主語になっていなかったり、そもそも「主語」が抜けていたり…。まずは、{主語+動詞(+目的語)}シンプルにこの要素を意識して書きましょう。装飾も、説明もあとまわし!です。

要約は、練習すればするほど上手になります。書く→誰かに見てもらう、を繰り返して少しずつコツをつかんでいってくださいね。😉

私たちは要約の達人!

要約というと特別なスキルのように感じるかもしれませんが、実は日々の生活の中で誰でもよく使っている、ありふれたスキルなんです。

たとえば、
・カーディーラーがこの車の良さを{要約して}伝える→じゃあ、試乗してみようか。
・親が、その行為の危険性を{要約して}子どもに伝える→ケガや病気を防ぐ
・道に迷っている人に道案内を{要約して}伝える→目的地に着いた!ありがとう
・新作映画の面白さを{要約して}友達に伝える→へー、じゃあボクも見てみよう!
・どうしたの?→最近起きた職場でのトラブルを{要約して}伝える→それは大変だったね。

ほら、私たちは毎日要約をしながら生きているのです!
昔、「要約力=生きる力だ!」と言った方がおられましたが、ある意味それは真実だと思います。🥰

英検の場合は相手はいませんが、要約の本質を考えるならば、「相手にとって必要な情報を簡潔にわかりやすく伝える技術」が求められていることがわかります。ですから、ムダを省き、スッキリとした文章を書くことを心がけましょう。

最後に🍁

英検のリニューアルは、「実際に使える英語スキル」を評価する第一歩です。単に試験に合格することを目的にするのではなく、何を誰にどう伝えたいのかを考えながら英語を学びましょう。日本語での思考力や表現力は基礎になりますので、もちろん大事です。情報を整理し、簡潔にまとめて相手に伝えることを、日常生活で意識してトレーニングしていきましょう。

お読みいただきありがとうございました🫶

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