教職に就きたい学生にとって、教育実習は大学生活の最大のイベントだ。
学習指導要領が変わってから、中高の英語教諭には基本的にオールイングリッシュで授業ができるくらいの英語力+英検準1級レベルが、求められている。
そうでないと、生徒の方が先生よりも英語力が高い、ということが普通にあり得てしまう。
教育実習期間はあっという間にとにかく楽しく過ぎ、生徒に慕われたり頼られたり感謝される経験は、何物にも代えがたい。研究授業で大変な思いをしても、最終日には達成感ですべての努力が報われたような気もちになる。教育実習を通して、改めて教師を志す人は多いと聞く。
しかしこれは理想であって、ある学生たちにとって教育実習は、とてつもなく大きな重荷に、試練となる。人前で話すのが苦手、環境の変化への対応が難しい、体力的に厳しい、など理由は様々あるが、せっかくの夢をここであきらめて欲しくはない。
事前にしっかり準備をすれば、自分らしく自信をもって、生徒の前に立つことができる。それに、自分自身の悩みに向き合い乗り越えた人の方が、人に寄り添える共感力の高い良い先生になることができる。