平成29年度(2017年)埼玉県公立高校入試において
英語・数学の出題を「学校選択問題」で実施する高校は以下の20校です。
浦和 浦和一女 浦和西 大宮 春日部 川口北 川越 川越女子 川越南 熊谷 熊谷女子 熊谷西 越ケ谷 越谷北 所沢 所沢北 不動岡 和光国際 蕨 さいたま市立浦和
偏差値でいうと、だいたい62~の学校が選択問題を選んだようです。
ふつう入試と選択入試のサンプル問題を比べてみると・・・
大問①のリスニング問題はそのままですが、大問②と③がまったく違います。
選択問題の方は②も③もかなりの量の長文です。
これは早いうちから長文問題をしっかりこなして慣れておかなければいけません。
そして最後の「英作文」の問題ですが、、、
「自分の考えや気持ちなどを含め、まとまった内容の文章を英語で書きなさい」(10点)
なんと、お題も条件もなし!です。
まだサンプル問題なので実際にこれが出題されるかはわかりませんが、事前の練習にはかなり気を使う必要がありそうです。
また、配点も8点→10点と高くなっています。
この問題はかなり特殊でほかのものとは全くの別物なので、「この問題は捨てていいので他をしっかり・・・」なんて声も聞かれますが、
わたしはむしろこれこそ、積極的にとっていける問題だと思います!
チャンス問題です!
対策として、日頃から「英文を作る練習」をしましょう。
問題集には、穴埋めや並べ替えなど、ヒントだらけの問題が並んでいます。
それを解いてできた!とするのではなく、主語はこうでこれが動詞で・・・時制は過去だから・・・と頭で考え、自分の力で一文をつくるという練習を重ねましょう。
具体的な例を思い浮かべてください。
たとえば、
あなたが旅行に行くとしたら、どの季節にどこへ行きたいですか?それはどうしてですか?
ペンフレンドのジェシカに、自分の通っている学校を紹介します。どう伝えますか?
お友だちの大切にしていたカメが死んでしまいました。あなたならどう慰めますか?
このように身近なテーマでいいです。かんたんな短い英語でかまいません。ヒントなしで一文を作ってみましょう。
またもっとハイレベルな応用として、
会話問題を解いたら、自分がこの立場ならどう考えるだろう?なんて返事をするだろう?と考えてみてください。
長文問題を解いたら、この文章の要点はなにか、英語でかんけつな要約を考えてみてください。
大切なのは「想像力」です。むずかしい文法を並べなくても、自分が確実に正確につかえる文法を総動員して、相手に伝わればそれでいいんです。
穴埋めや並べ替えを何冊も解くよりも、こういう実践的な練習を重ねる方がよっぽど本気の力がつくと思いますし、改訂された大問④の得点もねらっていけると思います。