1894年創立。米国マサチューセッツ州のボストンに本部がある州立大学。マサチューセッツ州大学ローウェル校は、５つのキャンパスのうちの一つ。100年以上の長い歴史をもち、実践を重視する教育方針。学士、修士、博士のレベルの教育を行っている。
University of Massachusetts Lowell入学
UMass MBAプログラムに入学して、１年半が経ちました。
基礎課程を無事に修了し、昨年秋から上級課程に進級。 現地生と世界中のオンライン留学生と共に学んでいます。
私は、日本で英語塾を経営しているのですが、
開校から７～８年目を迎えたころ、このようなことで悩んでいました。
・塾運営の進行方向（縦に深めるか、横へ広げるか）
・雇用に関して
・税に関して
・組織としての方向性と、自分の希望との折り合いの付けかた
・地域貢献の方法 など
課題にうまく対応しながら自分が望む事業展開をするには、経営の専門的知識が必要だ！という結論に達し、MBAを取ろう！と、決意しました。子どもたちと関わる者として常に学びつづける背中を見せたい、というのも動機の一つです。MBA発祥の地であるアメリカで世界TOPレベルの教育を受けたいと思い、University of Massachusetts Lowell（UMass）への留学を決めました。
UMass Lowell MBAの特徴：
１、最も権威あるビジネススクールの国際認証であるAACSB認証を取得している。これを取得しているのは、世界のビジネススクールのうち約5%のみ。
２、MBA世界トップレベルの米国で、UMassMBAプログラムは上位６％に選ばれた。（273校中18位：2021年レポートより。毎年発表される世界MBAランキングTOP100のうち、50％以上はアメリカのスクール）
率直な感想
UMassのMBAプログラムは２ターム制で、基礎課程と上級課程に分かれています。基礎課程では、ファイナンス、マーケティング、ビジネス戦略といった経営学における一般的なマネジメントについて学ぶのですが…
その基礎課程でまず面食らいました。😱😨
とにかく、 １回の講義の進みが早いです。予習復習は英語＆日本語両方で必須。毎週山もりの課題。提出期限を1秒でも過ぎるとペナルティが半端ない。落第の可能性も十分にあり。分厚い教科書以外に、読まなければならない英語論文やケーススタディが大量。Ｂ＋以上の評価を得ることは（私にとっては）簡単ではありませんでした。
３コース目を受講中、、
これはもうムリだ。続けられない…と、担当者に半ばあきらめの相談電話をしました。
「すでにドロップアウト申請時期は過ぎています。”Fail”になって再履行する方法もあるが、〇〇万円もかかります」と言われ、結局思いとどまったのですが…。
入学して切に感じたこと。
・WordとExcel
・並み以上の英語力
は、必須スキルです！！
それから、
・勉強時間が確実にとれること
・家事や育児を手伝ってくれる人がいること
も、不可欠です。
同期に70代と思われる男性がおられたのですが、パソコンの使い方、Excelの使い方で苦労している様子でした。私もそんなに得意な方ではありませんので、大変苦労しました。本、YouTube先生、会計のお仕事をされている生徒さんたちに聞きながらどうにかこうにかこなしました。😥
学校入学条件の欄には、「TOEIC700点以上或いはTOEFL100点(iBT)以上が必須となります」という記載しかないのですが、ExcelとWordスキルも加えた方がいいです。あと、高校数学力も。
英語については、TOEIC700点くらいの英語力では、正直かなり厳しいと思います。TOEICであれば｛800点台後半の英語力＋ある程度のビジネス経験｝があればついて行けるかな、という感じです。
私は自営業なのである程度時間の調整もできますし、家族にもたくさんサポートしてもらっています。同期はフルタイムで働いていて子育て中の人も多い（妊婦さんもいた！）ので、皆どのようにバランスをとって時間管理をしているのか？本当に尊敬します。前もって計画して有休をとったり、徹夜で勉強する人たちも普通にいました。
私の期は非常に活発で、平日夜には頻繁に勉強会が開かれていました。自分で課題に取り組んだ後、チームで課題を再度検討し、意見を交わし合いました。話し合いは、ときに夜遅くまで続くこともありました。これがなければ、私は基礎課程を乗り越えることはできなかったでしょう。
MBAコースを受講してよかったこと
仲間と出会えたことや、ケーススタディからリアルな事例を知れたことなど
よかったことは様々ありますが、中でも一番の収穫は
『結果を予測する術』を学べたことです。
「やってみなきゃわからないからね～」という言葉、よく聞きますよね。私自身もずっとそう思ってきました。
「当たって砕けろ」で決定して、うまく行ったことも失敗したこともあります。失敗がつづけば、チャレンジするのが怖くもなります。
やってみなければ分からないことは確かに多いのですが、
ビジネスにおいて、経営者は無計画にリスクはとれません。希望的観測だけで博打を打つように投資をしたり、何かを切り捨てたりすることは、中小企業やスタートアップにとって致命的な結果に招くことがあります。
ですから、できるだけ正確に『結果を予測する術』が必要なのです。
組織の大小にかかわらず、経営者はどこまで行っても孤独なんだなぁ、と感じます。同じ業種の人と共有できる部分もありますが、それぞれ事情も異なれば考え方も違いますから。最終的な決断は常に自分一人で下し、全責任を負わなければなりません。
MBAコースで学ぶことで、不確実性を減らしてより確信を持って決断を下すための強力なツールを得ました。😊
音声悪すぎですみません…💧
上級課程に進級してからは、同期とは離れ離れになり、すべて自分でこなさなければなりません。課題の内容も、動画制作やチーム内での評価やプレゼンなど、より幅広いものになっています。
上級課程は必修コースの他にある分野や業界をより深く掘り下げる選択科目があります。より自分の関心のある分野を学ぶことができるので楽しみです。
一度は投げだしそうになった オンライン留学ですが、過ぎてしまえばアッ！という間。 遠い先にゴールテープが見えてきました。ここまで来たら、何としても一つも落とさず走り切る！UMass現地校で卒業式に参加するのを楽しみにしています。👩🎓✨
このブログは、企業の一員として会社に進められて、ではなく
個人として入学を検討している方、実際にどうなんだろう？と思っている方へ書きました。
少しでも参考になれば幸いです。
